■ つゆのあとさき / さだまさし

【課題曲名:つゆのあとさき / さだまさし】←クリックで歌詞サイトへ

一人前の上忍になり、俺から卒業していく。

「先生が私の先生で嬉しかった。どうもありがとう」と変わらない幼い笑顔で言われた瞬間。
柄にもなく涙が溢れそうになる。
その涙を隠すように茶化してごまかした。

桜が舞い散る中「こんな時でも相変わらずね」と微笑む君は大人びて見えてキレイだった。


あんなに大勢の中でなぜ君だったんだろう。
君の周りだけ光が溢れて輝いて見えたんだ。


「先生のこと忘れない」って言ってくれたけど忘れたほうがいいんだ。
そうして君は世界の広さを知っていく。


今は見えない君の未来が広がっていくのを俺はそばで一緒に見られない。
桜の花びらが舞い散るこの場所で遠ざかっていく君の背を見送る。

出会った頃よりもずっと美しく成長した君の笑顔は目に焼きついて消えない。

−END−


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NARUTOの世界観で書こうかパラレルで学生と先生の世界観で書こうか迷いました。

12歳の子どもの成長って本当にビックリしますよね。
たった3、4年で大人っぽくなってしまうんですもん。
可愛い可愛い「女の子」だったサクラがいつの間にか大人になって自分から巣立っていく。
視野が広まってこれからいろいろな人と出会ってもっと成長していく。
教師としては嬉しい事だけれど一人の男性としてはどこか寂しい。
カカシ先生にだってそういう気持ちはあるんじゃないかなと思いながら書きました。
任務で一緒になることはあるでしょうけど、教え子だった頃のようにべったり一緒にはいられなくなって久しぶりに会ったら仕事っぷりはもちろん、大人っぽくキレイに成長しているサクラに動揺するカカシ先生が見てみたいです。


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